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ウルトラマンガイア全話視聴感想メモ 35話~39話 再会の空と死者への責任

ついに息子がウルトラマンガイアの主題歌を歌うようになって嬉しい。母が車に乗るたびに歌っていた甲斐があった。まったく興味ないとかいってた夫も私と二人で出かける度に見終わった回のあらすじと感想を聞かされまくっていて心が動いたようで「そんな深い話なんだ…」と感心していた。熱量をもって人に好きなものについて話すのは楽しいし聞くのも大好きだけど、そうじゃない人がいることは忘れちゃいけないなと思っている。聞いてくれる人に感謝していこう。もちろんこんなあらすじもろくに書かないで「うわああああ!」とか「我夢~!!本質がわかる男~!!」とか「藤宮~~!!」と叫んでばかりいるよくわからん感想を読んでくれているあなたにも。ほんとありがとうね。

m-chou0618.hatenablog.com

天才的な頭脳を持つ科学者であり、大学生の高山我夢は、実験の最中、地底で戦う赤い光の巨人のビジョンを見る。同じ頃、空に発生したワームホールから謎の結晶体が街に墜落。
地球に破滅をもたらす「根源的破滅招来体」に対抗するための精鋭部隊・XIGが出撃するも、結晶体から現れた怪獣に苦戦する。XIGの設立に協力していた我夢が自分の無力さを嘆いた時、彼は再び赤い巨人と出会った。自ら光をつかみ、ウルトラマンガイアとなった我夢。さらに戦いの中で、謎の青い巨人・ウルトラマンアグルも現れる。
時にすれ違い、協力しながら、地球に住むものたちは破滅招来体に挑んでいく。(円谷ステーションより引用)

ウルトラマンガイア35話】
怪獣の卵溶けてるー!溶けてるよー!ナレーション入るの珍しくない?
のんきな町工場に落ちてくる。やぶ医者がやぶ医者ですごいやぶ医者。
イラストが挿入してきたり画面を手で押しよけたりメタ的な演出が多くておもろい。
身代金要求する側もEテレのコントみたい。コマンダーが言うパートナーを用意してあるとか博士がキャラ濃いとか全体的に愉快な雰囲気で良い。卵のまま大きくなる。それとシンクロするように愉快な人たちの出来心で始まったことが愉快な大人達によってどんどんどんどん大きくなっていって...。絶対怪獣を利用しようとする(藤宮とは違う方向性で)人間が現れてもおかしくないんよな。彼らがコミカルだったからこの規模で済んでる。 めっちゃでっかいし肉食恐竜そのまんまや!!ってこのKCBの車のフロントガラスに怪獣の目がグッと近寄るの、ジェラシックパークのオマージュだよね?!

おっとあっぶね!古代生物の博士が倒すではなく再び眠りにつかせることを決められるのも街に被害がなかったからで...まぁ町工場の人達が人のいないところにギリギリで連れてったのが功を奏した結果だったね...。
クルクル回りながらサランラップみたいなのに巻かれる怪獣おもろい。

次回藤宮ー!!!

ウルトラマンガイア36話】
OPからめちゃくちゃ心して見てるよ藤宮くん!!ノルウェー?!ノルウェーの海にいるんか藤宮くん...!サバイバル力も高杉。藤宮おまえ特許で生きてたんか。壁画にかかれてたのはあの二人の戦いがもたらした現象...。そして稲森博士のお墓に。「人として俺にもまだやれることがある」藤宮が奪おうとしたデータ。藤宮がまた対立するのか不安になる我夢。稲森博士がデータの中に残ってるなんて...まさに死者を模したAIじゃない...なんかめちゃくちゃ人類排他的なこというけどこれほんま稲森博士か??

「俺はアグルである前にただの人間だったんです!!」藤宮(´;ω;`)ウッ…

藤宮と我夢...やっと会えたね...!
ずっと贖罪したかった藤宮「違うんだ...思うのと実際にしてしまうのは...」
「貴方が変わらなければ出会った意味がないもの...」れいこさんいいよブレないな...。
え、え、エリアルベース破壊?!?!?!30秒後に直撃?!?!ぶつかり合った力で再びあのワームホールを開けようとしてるのね!!!!
行くな行くな藤宮行くな(´;ω;`)
藤宮くんのしたいことだいたい途中で上手くいかんのよね...(上手くいったら藤宮死ぬからそれでいいんだけど...)
え?どさくさに紛れて破滅招来体きたな?しかも分裂するタイプでものすごい不利。

ガイアのエネルギーを吸い取って爆発するとか大ピンチにアグルになれない藤宮。それでも助けようとしてくれる。贖罪で命捨てようとしてるけど守りたい気持ちがあるんだよね。

「もう僕たちの間に戦う理由なんて何もないんだよ...」
藤宮くんと対峙してる我夢ってナウシカみたい(大丈夫怖くない)

ウルトラマンガイア37話】
藤宮くん海が好きだからかよく水面のあるところにいるか。地底貫通ミサイルの使用か。そりゃそうなってもおかしくないよな...日本は基本的には防衛に徹してるけどもっと激しい国が出てきたっておかしくない。あれ??このカルト宗教の人声聞き覚えあるな...安田顕?(違うと思う)

KCB本社ビルにかかつてくる電話、あのホラーみのあった山奥の村と同じだ!
え?藤宮囲まれてるけど地球の意志を見失った裏切り者?!(彼らも操られてるのか)
え?瀬沼さんまで?!
ちょっと...稲森博士...死者を冒涜しないでくれよ...やめてよ...藤宮つらいよ...瀬沼さんはそんなこと言わない(´;ω;`)操られてるとわかってても瀬沼さん殴った時にごめんなさいっていう我夢はほんといい子。
稲森博士もどきマジで非道。死者を...よりによって博士を大切に思ってた藤宮に...許されねぇ...。れいこさん銃口を向けられても逃げ出さないところほんと良いよね...今度はアグルの姿を...許されねぇ...。
藤宮の言う「今は生きることだけを考えろ。俺はこれ以上誰も失いたくない」泣ける...。
ガイアのピンチを助けてくれるのが人類なのほんといいよね!!共闘...!
「俺のせいで稲森きょうこは死んだ...」藤宮の感じてる罪悪感はちょっとやそっとじゃ手放せない。藤宮にとって稲森博士の死はきっと一生抱えて生きていくけどその持ち方は藤宮自身にしか決められないんだよな...。

ウルトラマンガイア38話】
運転荒い我夢。なんか我夢達がいない間に不穏な感じの人キター。柊さん愚直な感じするね。まだ現れてもない地下にいる怪獣に地底貫通弾を...。環境が守られてもそこに住む人間が安全でなければ意味がない。柊さんは怪獣と戦って自分の部隊を失って憎しみがあるんだ。「美しい景色だ。こんなところにいるから地上にいる人の痛みがわからなくなる...」
その気持ちも分からなくもないよね...憎しみが根本的な解決にならないけどそう思えるのは地上にいない者(距離がある者)だからかもな...。

「地球に向けた刃はいつか必ず人間自身に跳ね返る」
藤宮くんが「我夢お前はお前の出来ることをやれ」...ちょっと話し合えるようになってるね...!ウッウッ

お????またあの敏腕風水師さんだ!!!
「今人間はそのチャンスを投げ出そうとしているのかもしれません...」「自分たちだけが生き残るために他のものを滅ぼすことは人間の奢りだ!」
「私は沢山の人達が怪獣の犠牲になって虚しく死んでいくのを見ていた…怪獣は滅ぼさなければならない!」
うわ~~難しい~~~失った人達に対して人類はどう責任をとるか...
「人や怪獣たちも同じ地球から生まれたのに...」

ガイアの光は我夢から失われない「それでも僕に(人間)に出来ることがあるっていうのか...」

怪獣は死にかけながらも地底貫通ミサイルの施設を破壊しようとする。
藤宮「お前には聞こえないのか!あの大地の叫びが!」
柊「奴は...怪獣だ...」
難しい~難しいよ~柊さんの憎しみは当然なんだけど…。

怪獣が亡くなることで地底貫通弾ミサイルの効果が証明されてしまった。柊さんの意志も変わらない。

何もできなかったと嘆く我夢に風水師さんは言う「大地に住むものたちと共に生きている方法は必ずあるはずです。私達はまだ諦めてはいけない」

 

ウルトラマンガイア39話】

目出し帽をかぶった怪しい二人組。笑い声がニワトリ。妖怪が住んでいると言い伝えられている沼の小屋に潜伏する。顔に皺の落書きをしてるのは人相をごまかすためかな。老人に危害を加えようとして沼から伸びる触手に飲み込まれる。あれ老人大村崑さんかと思ったんだけど違ったわ。

ツチケラという伝説の妖怪。老人は沼の存在を近藤と呼ぶ。平野さんと友達なのかな。オルゴールを聞かせる「やめるんだチエちゃんのためにも…」「武力ですべてを解決しようとするあんたらに近藤と私の力になれるはずがない!」かぁ~ミサイル打たれた地域の人の言葉には消す言葉ナッシングよ…。

かつて軍で戦争に勝つために細菌兵器の研究をしていた。その過程で人間を生物兵器にしてしまう細菌を開発してしまう。研究に反対していた近藤さんを最初の実験台になった近藤さんは平野さん以外の全ての研究員を殺して沼に。醜い姿になっても沼から一人娘のチエちゃんの成長を見守っていたのに…。怪物になった近藤はどんな方法でも死ぬことが出来なった。近藤さんが怪物になってしまったこと、チエちゃんが空襲に巻き込まれて死んだこと、平野さんはそのすべてを背負って友人となった近藤さんに残りの人生全てをかけて寄り添って生きていくことにした。なんていう長い時間…。沼の言い伝えを作り人を寄せつけず平野さんも孤独のままツチケヤと二人で生きていたんだ…。またここで「贖罪」というワードが…。残っていた心も有害物質を取り込み失え割れていく…あの地底貫通弾ミサイルがの影響が…。

巨大化しても娘の形見であるオルゴールの音色がいつでも心を戻してくれる…ガイアの優しい光で最後に人として死を迎えられるツチケヤ「ありがとう平野お前のおかげで俺は心を失わずに済んだ…」泣いたオイオイ泣いてる。ガイア見てていっちゃん泣いてる。

「人が人を許さない限り…争いはなくならないいんだ…」

平野さんの言葉を噛みしめる。憎しみではない争いの終わらせ方を。

 

柊さんがしようとしていることは正義でも救済でもなく復讐だとは思う。前日猿が山から民家のある地域に降りて来てその対処に追われているニュースを見た。被害がなければこのまま自然に山に戻ってくれるのを待ちたいと役所の人はインタビューで答えていた。猿に侵入されて畑の家の人はどうだろうか。丹精込めて育てていた作物を食べれたら?万が一子供が怪我を負わされたら?それでも処刑せず自然に帰るのを待つと私は決められるのだろうか。これって今見てるガイアじゃん!と膝を打った。柊さんの「美しい景色だ。こんなところにいるから地上にいる人の痛みがわからなくなる...」というセリフは痛い所突かれてた。心理的距離があることで分からなくなる痛みと、距離があるからこそ見つけられる理想があるよね…。