菓子がないなら下僕になったら?

ひたすら食べ物を愛で、考えるブログ

私が家に居ながらにして空き巣に遭った時の話をする

お題「すべらない話」

 

今回はお題スロットにテーマを提供していただいて1記事書いてみたいと思います。

意気揚々とスロットを回したらとんでもなくハードルの高いお題を引いてしまいました。あのね、本当に面白いときはわざわざ「今から面白い話します」って言って話さないのよ。何でもない話をするかのように初めて何その話?!ってなるから面白いのに堂々と宣言してどうするのよ。

 本題に入ります。話は今から4.5年ほど前にさかのぼります。私が24歳の頃です。当時私は仕事を昼からてっぺん超えるか超えないかのぐらいまでの時間までして、その後北海道一の歓楽街ススキノで友達と朝まで飲むことを生業としておりました。酔っぱらって家に帰って朝起きたら財布がないなんていう目も当てられない失敗も犯したこともあります。いやあ今となっては若気の至りというか…大変お恥ずかしい限りです。

 その生活も少しずつ落ち着いたころ、ゴミ屋敷のようだった我が家を一掃しようやく安住できる部屋になったなという頃でした。その日は休みの日だったので家の掃除をご機嫌しているところに「ピンポーン」インターホンです。一人暮らしの時の私はインターホンがなっても一回では出ず、様子を見るという事にしていたため一回では出ません。そろりと玄関の方にいき、ドアののぞき穴から見ると(普段はそんなことしないんですがなぜかその日は外を見ました)二人のスーツのお兄さんが立っていました。一人は温和そうな、もう一人は眼鏡をかけた背の高いお兄さんでした。温和そうなお兄さんは名刺大の大きさの紙になにかを書くと、郵便受けに入れてその場を立ち去ろうとしました。私はその名刺大の紙を取り出しました。

「札幌中央警察署〇〇です。M蝶さんの財布を盗んだ犯人が捕まりましたのでご連絡ください」

財布!?!?!?!?

やってきた二人の男性は警察官の方でした。冒頭でも書いた通り確かに先日(といってもその日からは何カ月も経っていました)財布を無くしていました。起きて出かけるのに使ったバックから取り出そうと中を探れど財布がない。あRueeee?!と思っていたのでした。その前日は確かお酒を飲んでいて、タクシーで帰宅し、ほぼ倒れこむように眠りについたはずで。タクシーで帰って来たのなら財布は家の前までは確実にあるはずなのでした。でもない。ないものはない。七回探してもない。とにかく私は財布の中身を復旧することの方が先決でしたので、財布はどこかに落としてしまったんだろう。そう結論づけたのです。その財布が???盗まれていただと????

 私は猛ダッシュで立ち去ろうとしている警察官のお二人を追いかけました

「す、すいません!!M蝶です!!」

温和な刑事さん「ああ、M蝶さんですか。あなたの財布盗んでいた犯人が逮捕されました。財布取られていたの…気が付いてました?」

「すいません…全然…」

温和「ちょっとお部屋でお話ししてもいいですか?」

私は部屋に二人を上げてお茶を出しました。ゴミ屋敷から見事なビフォーアフターをしていて本当に良かった、とタイミングの良さに感謝しました。

温和な刑事さんの話によると先日近くで空き巣の常習犯が捕まって大量に押収した財布の中に私の物があったそうなんです。それでその常習犯が長く刑務所に入れて更生できるように私に事情を伺いたいという旨でした。話すのはもっぱら温和な刑事さんでもう一人の眼鏡クールな刑事さんは私の部屋の写真を撮るだけで一切話しません。やっぱり刑事さんのコンビって相棒みたいにタイプが違う人と組むのね!なんてちょっと感心していました(話聞け)

温和「財布を無くしてたことに気が付いたときのことを教えてください」

私は前日にお酒を飲んでいて酔って帰宅し、ベッドサイドにバックを置き、そのまま寝て次の日探したらなくなっていたことに気が付いた、と話しました。そうすると温和さんは苦笑いをして鍵をかけたかどうか記憶があるか尋ねてきました。

「……ないです…」

温和「そうですよね。この犯人は空き巣なんですけど誰もいない部屋には入らないんです」

「!?どういうことですか?」

温和な刑事さんが言うには私の財布を盗んだ犯人は、まずマンションの1番上の階から一部屋ずつ鍵がかかってない部屋を探すそうです。そうして鍵がかかってない部屋を見つけたら住人がちゃんと帰宅しているか確認するんだそうです。そして住人がいてなおかつ熟睡している部屋に忍び込み、家探しなどは一切せず財布だけをカバンから抜き取り物音立てずに部屋から立ち去る。次の日家主は財布がない以外は部屋が全く変わっていないのでそれこそ私のように落としたのかと思ってしまい物取りにあったなんて思わないのだと。

温和「普通空き巣は部屋に人が居ないのが都合いいと思いがちですが万が一侵入しているときに家主が帰ってきたら鉢合わせすることになりますよね。そう思えば家主が家で寝ている方が安全なのだそうです。起こさなければ、起きないですから」

 こうして私は部屋に居ながらにして空き巣(空いてない)に入られたのでした。もう弁解の余地もないくらい戸締りをきちんとしてなかった自分のせいなのでただただ死にたかったです。情けなくて。さらに恥の上塗りだったのはクール眼鏡の刑事さんがとっている写真に私も映らなければならなかったことでした。ここに確かに財布を抜き取られたバックがあったよ、と指をさして示している写真が必要らしいのですが如何せん休みのうららかな午後私はどすっぴんの上部屋着であり、指さすだけならまだしも温和な刑事さんはにこやかに言うのです。

温和「あ、こっちむいてくださーい☆」

 

 いや本当に何もかも自分が悪いので文句は言えませんが笑うわけにもいかずとても微妙な真顔で映った写真がこの世に残ってしまいました。きっとこれから山などで遭難したさいはその写真が使われるのではないかと思うと決めましたもう山にはいきません。みなさんも本当に戸締りには注意してくださいね。家にいるから大丈夫ということはないんですよ!!そしてこの話をせめてネタにしようと友人に話すと「それ途中で起きてたら危なかったじゃん…」と泥酔していてよかったねと憐みの視線を向けられ一向にすべらない話にはなりませんでした。あ、そもそもお題と合ってませんでしたほんとうにすみません…。

温和「そういえばお部屋なんか変わりましたか?」

「え?」

 温和「あ、いや犯人から部屋の様子を聞いたんですけどもっと段ボールがたくさん…」

いやああああああああああああああごめんなさいいいいいいいいいい(ゴミ屋敷のとき段ボールがやまほど積んであった)